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※!梅雨時期の500Eのトラブル?

2013年06月04日

今回は500E乗りならば、これだけは知っておいて頂きたいお話です。

特に梅雨時から初夏にかけて毎年、全国から沢山のご相談(TEL)を頂くのが
「1〜2週間ぶりにエンジンを掛けたら、ブルブルと振動が酷いのですが?」と、いうご質問です。

これは、毎日お使いの方では全くと言って良い程出ない症状なのですが、
500Eの点火系では、今では若干珍しくなって来たと言って良いかも知れません、
ディストリビュータ方式の為、そのキャップ内部に湿気が溜まり、
その湿気の影響でスパークプラグに正確な点火が出来ず、先の振動原因となる訳です。

勿論、その湿気はエンジンを掛けた状態で20〜30分もすれば
勝手に飛んで行くのですが、突然その症状が出ると、驚く方も多いのですね。

もう一つの原因としては、基本的な話では有りますが、
ディストリビュータのキャップとローターや、
スパークプラグとプラグコードがヘタっていると尚更、その不調は出易くなります。

また、デストリビュータのキャップとローターはBOSCH-OEM品をお使いの方が
多いのですが、これが残念ながら、近年のBOSCH製は純正品と比べると
件の振動トラブルはとても(本当に!)出易くなる傾向が強いです。

純正のデストリビュータキャップです。これが左右バンクの前側に
黒い樹脂カバーの中に付いています。 純正品の湿気トラブルはとても少ない(ほぼ無い)です。


OEM-BOSCHのキャップです。見た目はそっくりでも、材質が違うのか
しばらく使うと、不思議なのですが変な油のような物が滲み出てきてしまいます。
これは中古品で中央の電極と4つの回りの電極間で電気がリークしていた痕跡が残っていますね。


もう一つ、決定的に純正品とOEM品で構造が違うのがローター部分です。
上の写真は純正品で、先のキャップの中央電極部分が
ローターの窪みの突起電極部分に擦れ合い通電する仕組みです。


上の写真はBOSCH-OEM品。キャップの中央電極はローターの穴にはまる構造。
ついでにローターの電極間の抵抗値も純正と違うのは何故なのか?


OEM品も品質が良ければ、J-AUTOとしては分け隔てなく、
お値段的にも魅力的な場合が多いので、積極的に使いたい部品では有るのですが、
耐久性や信頼性が低い場合は、残念ながらお客様にお薦め出来ません。

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